Instagramが13歳未満の登録を禁じるために生年月日の確認を開始。その効果と課題は?
Instagramでは長く年齢確認を行わないまま新規ユーザー登録を認めてきましたが、2019年12月、13歳未満の登録を防ぐための対策として年齢確認制度の導入を発表しました。
その背景や期待される効果について、詳しく紹介していきます。
これにより、インスタに新規登録を行うユーザーは生年月日の登録が義務付けられ、13歳未満の登録希望者は無条件で弾き出されることになります。
ただし、生年月日を登録したとしても、その情報がその他のユーザーに伝わることは無く、年齢を隠したいという一般ユーザーにとって不都合はありません。
また、Facebookのアカウントとインスタを紐付けている場合には、Facebookに登録している生年月日がそのまま引き継がれることになります。
Facebook上で誤った年齢を入力しているという方は、インスタに新規登録を行う前に正しい情報に書き換えておくことがおすすめです。
日本国内においても、SNSを経由した誘拐や児童買春といった事件は後を絶たず、保護者にとって頭痛の種となっていることは間違いありません。
インスタには10億人を超えるユーザーが登録を行っていることもあり、有識者を始め様々な人物から、未成年の登録を規制する対策を望む声が頻出していました。
Instagramでは、サービス開始から9年間に渡って生年月日の確認を見送ってきましたが、ここにきてようやく重い腰を上げた格好です。
第一に導入する機能は、生年月日の確認によって取得した年齢データを使い、未成年者に向けてプライバシーの強化を促すメッセージを送信するというものです。
これにより、外部からの誘導による個人情報の漏洩はもちろん、画像から本人や自宅、学校などが特定されてしまうリスクを軽減できることに期待できます。
若い世代に向けた対策を加速させることによって、本人の安全はもとより、家族にとっての安心を引き出すことも、インスタの大きな目的と見て良いでしょう。
従来までは、フォローしている間柄ではなくでも、公開アカウントであれば誰にでもダイレクトメッセージを送信することが可能でした。
しかしアップデート後には大幅に制限され、本人がフォローしているユーザーからしかDMを受け取ることができなくなる機能が追加されることになります。
これにより、ナンパ目的等によるユーザーをブロックすることができ、13歳未満の子どもが受ける被害を抑制することが可能です。
同様に、投稿したストーリーへのメッセージも、フォローを許可したユーザーだけに限られるため、より安全性を高められます。
キャットコールを代表例としたセクハラを未然に防ぐためにも役立てられる機能として、強い効果を発揮することに期待を持つことができそうです。
そのため、既にインスタに登録を済ませてサービスを利用している13歳未満の子どもは、現在の状態のままでインスタの利用を継続することが可能です。
13歳未満の利用者をインスタから引き離すには、自己申告による退会か、第三者による通報が必須になります。
Instagramへの通報の結果、13歳以上のユーザーが管理していないことが確認された場合に限り、運営によってアカウントが削除されることになります。
13歳未満の子どもが「20歳」の生年月日で登録を試みた場合、ガードされることなく、入力された通りの年齢で登録が完了してしまいます。
身分証の提示などが求められることが無いため、プライバシー強化後も13歳未満の子どもたちがインスタを始めてしまう可能性は決して低くありません。
どうしてもお子さんからインスタを遠ざけたいと考える保護者にとっては、やはり定期的な観察を欠かすことができないというのが現状です。
課題が残されていることは事実ですが、新機能の搭載も重なり、すべてのユーザーがより安全で快適にインスタを利用できる環境へと改善されることは確実です。
その背景や期待される効果について、詳しく紹介していきます。
生年月日を確認することで13歳未満を弾く
2019年12月5日、Instagramは13歳以下のユーザーがアカウントを保有することを防ぐために、年齢確認制度を導入することを発表しました。これにより、インスタに新規登録を行うユーザーは生年月日の登録が義務付けられ、13歳未満の登録希望者は無条件で弾き出されることになります。
ただし、生年月日を登録したとしても、その情報がその他のユーザーに伝わることは無く、年齢を隠したいという一般ユーザーにとって不都合はありません。
また、Facebookのアカウントとインスタを紐付けている場合には、Facebookに登録している生年月日がそのまま引き継がれることになります。
Facebook上で誤った年齢を入力しているという方は、インスタに新規登録を行う前に正しい情報に書き換えておくことがおすすめです。
インスタが年齢確認を開始した背景
近年、インターネットを経由して児童が犯罪の被害に遭うという問題が続発しており、特にSNSのDMが犯罪に直結するというケースが多発しています。日本国内においても、SNSを経由した誘拐や児童買春といった事件は後を絶たず、保護者にとって頭痛の種となっていることは間違いありません。
インスタには10億人を超えるユーザーが登録を行っていることもあり、有識者を始め様々な人物から、未成年の登録を規制する対策を望む声が頻出していました。
Instagramでは、サービス開始から9年間に渡って生年月日の確認を見送ってきましたが、ここにきてようやく重い腰を上げた格好です。
年齢確認導入と併せてInstagramが開始するサービス
Instagramでは、生年月日の確認と併せて新しいサービスを提供することも同時に発表しており、この相乗効果によって更なる安全性の確保を目指しています。第一に導入する機能は、生年月日の確認によって取得した年齢データを使い、未成年者に向けてプライバシーの強化を促すメッセージを送信するというものです。
これにより、外部からの誘導による個人情報の漏洩はもちろん、画像から本人や自宅、学校などが特定されてしまうリスクを軽減できることに期待できます。
若い世代に向けた対策を加速させることによって、本人の安全はもとより、家族にとっての安心を引き出すことも、インスタの大きな目的と見て良いでしょう。
着目すべきなのはダイレクト機能の強化
アップデートされる項目の中で、特に着目すべきと言えるのが、ダイレクト機能に関連するプライバシーの強化です。従来までは、フォローしている間柄ではなくでも、公開アカウントであれば誰にでもダイレクトメッセージを送信することが可能でした。
しかしアップデート後には大幅に制限され、本人がフォローしているユーザーからしかDMを受け取ることができなくなる機能が追加されることになります。
これにより、ナンパ目的等によるユーザーをブロックすることができ、13歳未満の子どもが受ける被害を抑制することが可能です。
同様に、投稿したストーリーへのメッセージも、フォローを許可したユーザーだけに限られるため、より安全性を高められます。
キャットコールを代表例としたセクハラを未然に防ぐためにも役立てられる機能として、強い効果を発揮することに期待を持つことができそうです。
インスタの課題や問題点
Instagramが生年月日の確認を行うのは、新規登録を行おうとしているユーザーだけに限定されます。そのため、既にインスタに登録を済ませてサービスを利用している13歳未満の子どもは、現在の状態のままでインスタの利用を継続することが可能です。
13歳未満の利用者をインスタから引き離すには、自己申告による退会か、第三者による通報が必須になります。
Instagramへの通報の結果、13歳以上のユーザーが管理していないことが確認された場合に限り、運営によってアカウントが削除されることになります。
虚偽の申告を見破ることが難しい
Instagramが導入するのは、あくまでも形式的な生年月日の確認となるため、虚偽の情報を入力された場合に見破ることが不可能です。13歳未満の子どもが「20歳」の生年月日で登録を試みた場合、ガードされることなく、入力された通りの年齢で登録が完了してしまいます。
身分証の提示などが求められることが無いため、プライバシー強化後も13歳未満の子どもたちがインスタを始めてしまう可能性は決して低くありません。
どうしてもお子さんからインスタを遠ざけたいと考える保護者にとっては、やはり定期的な観察を欠かすことができないというのが現状です。
まとめ
Instagramでは、2019年12月、13歳未満の子どもを犯罪等の被害に巻き込むリスクを低下させるために、生年月日を確認するシステムの導入を発表しました。課題が残されていることは事実ですが、新機能の搭載も重なり、すべてのユーザーがより安全で快適にインスタを利用できる環境へと改善されることは確実です。