どうやって止める? インスタグラムにいじめ防止機能が登場
インスタグラムから、いじめ防止機能を導入すると発表がありました。
近年、SNSによるいじめが多発しており、中には不登校の要因にもなっている深刻な問題に発展するケースもあります。
そういったことを受けてか、インスタグラムは2019年にいじめを防止するための機能を導入するようです。
インスタグラムはどういった機能を導入して、いじめを防止しようとしているのでしょうか。
この記事では、インスタグラムのいじめ防止機能にスポットを当てていきます。
いじめ防止機能の内容や導入する経緯をお伝えするので、参考になれば幸いです。
今回導入が発表されたいじめを防止するための機能は、以下の2つです。
・投稿しようとしているコメントが他者を傷つける可能性がある場合、事前に通知して再考を促す機能
・特定のアカウントのコメントを非表示にし、ダイレクトメッセージに既読がつかない「制限」機能
今までもインスタグラムは、攻撃的な発言やスパム行為を行うアカウントを凍結するような対策を行ってきました。
しかし、今回導入が発表された機能では、AIによって攻撃的なコメントをする前に警告する機能が導入されます。
加害者はコメントやメッセージを送る前に攻撃的な文章であることを気づけるので、それを送った場合、故意による行為であったことが証明しやすくなるかもしれません。
また、いじめだとAIが特定したアカウントは、そもそも他者からコメントが見られない状態になる機能も導入されます。
他者からはなにが書いてあるか分からないので、どんな言葉が書かれていても他者が被害にあうことを予防することが期待できるでしょう。
しかし、なぜインスタグラムがいじめを予防する機能を率先して導入することになったのでしょうか。
今回インスタグラムがいじめ防止機能を発表した際、Instagram責任者アダム・モッセーリ氏がいじめ防止機能を導入する経緯について以下のようなメッセージを残しました。
~~引用 始~~
Instagramのミッションは「大好きな人や大切なものと、あなたを近づける」ことです。
そのためには、利用者全員にとってInstagramが安心して利用できるプラットフォームでなければなりません。
いじめは多くの人、特に若い人たちが対面している問題です。
私たちはオンライン上のいじめ対策で業界をリードする存在になることを目標に様々な取り組みを続けており、その約束を実現するため、Instagramの利用体験を改めて考え直しています。
私たちは、Instagram上のいじめ行為を防ぐためにできることはもっとあるはずだと考えています。
被害を受けている人が自分自身で立ち上がれるようサポートするためにできることも、もっとあるでしょう。
今回、新しく発表する2つの機能はそれぞれ、いじめの加害者、そして被害者になることの防止を目的としており、どのようにして人がお互いを攻撃するのか、いじめに人はどう反応するのかという点に対する深い考察に基づいて開発されました。
同時にこれは、安全なプラットフォームを築くための長い道のりにおいては、小さなステップにすぎません。
~~引用 終わり~~
出典:https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/07/antibullyingmoment/
アダム・モッセーリ氏は、インスタグラムが安心して利用できるプラットフォームにするため、そして特に若い人たちが直面しているいじめの対策をオンライン上から業界をリードするために、今回のいじめ防止機能を導入するとコメントしました。
このことからインスタグラムは、オンライン上のいじめ問題に関して、非常に敏感で対策を練っていることがわかります。
インスタグラムのミッションである「大好きな人や大切なものと、あなたを近づける」を達成するには、いじめの減少が欠かせないため、今後もいじめ問題を解決に挑戦していくことが予想されるでしょう。
また、業界をリードすると語っているので、ほかのSNSに関してもインスタグラムと同じようにいじめ防止機能が導入されていくのかもしれません。
この章では、なりすましと情報拡散によるいじめの事例を取り上げていきます。
なりすまされた本人が知らないところで行われるケースが多いため、被害が深刻化しやすい特徴があります。
たとえば、なりすまし被害を受けた女子高生。
その女子高生の知らないところで、インスタグラムのなりすましアカウントが作られていました。
なりすましアカウントでは、男の裸の写真を投稿したり、卑猥なコメントを送ったりしていたようです。
女子高生本人のアカウントで投稿した画像もなりすましアカウントで投稿されていたため、友人もなりすましアカウントとは気づかずに困惑していました。
現在は、なりすましアカウントを友人達にブロックしてもらったことにより、なりすましアカウントは削除されています。
しかし、該当アカウントに顔写真が登録されていなかったことや名前の一部が伏せ字だったことから、運営会社に通報しても対策をとってもらえなかったようです。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/240011
そのため、情報拡散能力が低いといわれているインスタグラムに投稿しても、短時間で世界中に拡散される恐れがあります。
たとえば、2018年1月に起きた男子高生へのいじめ。
男子高生は女子高生に生理用品を顔に張られ、動画を撮影されました。
その動画は24時間で自然に削除されるインスタグラムのストーリーズに投稿されることに。
24時間で自然に削除されるので、女子高生も問題ないと思ったのかもしれません。
しかし、この動画を面白がったほかの男子高生が動画を保存してツイッターに投稿します。
そこでも炎上したのに加え、ツイッターでこの動画を見た人がユーチューブに転載したのです。
その結果、この男子高生の顔が広く拡散されてしまいました。
しかし、この動画を撮影した女子高生の氏名や画像が、まとめサイトにて公開されてしまい、女子高生を追い詰める結果となっています。
今回導入が発表されたいじめ防止機能によって、コメントを投稿する前に注意を促したり、特定のアカウントのコメントを非表示になったりします。
これにより、いじめ加害者によるインスタグラムでのいじめを軽減できるかもしれません。
しかし、複数のアカウントを簡単に作れるインスタグラムにおいて、今回のいじめ防止機能は万全な機能とは言い切れません。
「オンライン上のいじめ対策で業界をリードしていく」というメッセージを残しているので、今後も新たな機能により、より確実ないじめ防止機能が実装されることが期待されます。
近年、SNSによるいじめが多発しており、中には不登校の要因にもなっている深刻な問題に発展するケースもあります。
そういったことを受けてか、インスタグラムは2019年にいじめを防止するための機能を導入するようです。
インスタグラムはどういった機能を導入して、いじめを防止しようとしているのでしょうか。
この記事では、インスタグラムのいじめ防止機能にスポットを当てていきます。
いじめ防止機能の内容や導入する経緯をお伝えするので、参考になれば幸いです。
インスタグラムでいじめを防止する2つの機能が導入される
2019年7月9日、インスタグラムがいじめを防止する機能を導入することを発表しました。今回導入が発表されたいじめを防止するための機能は、以下の2つです。
・投稿しようとしているコメントが他者を傷つける可能性がある場合、事前に通知して再考を促す機能
・特定のアカウントのコメントを非表示にし、ダイレクトメッセージに既読がつかない「制限」機能
今までもインスタグラムは、攻撃的な発言やスパム行為を行うアカウントを凍結するような対策を行ってきました。
しかし、今回導入が発表された機能では、AIによって攻撃的なコメントをする前に警告する機能が導入されます。
加害者はコメントやメッセージを送る前に攻撃的な文章であることを気づけるので、それを送った場合、故意による行為であったことが証明しやすくなるかもしれません。
また、いじめだとAIが特定したアカウントは、そもそも他者からコメントが見られない状態になる機能も導入されます。
他者からはなにが書いてあるか分からないので、どんな言葉が書かれていても他者が被害にあうことを予防することが期待できるでしょう。
インスタグラムがいじめ防止機能を導入する経緯
SNSによるいじめが多発していることは、ニュースによって多くの人が知ることだと思います。しかし、なぜインスタグラムがいじめを予防する機能を率先して導入することになったのでしょうか。
今回インスタグラムがいじめ防止機能を発表した際、Instagram責任者アダム・モッセーリ氏がいじめ防止機能を導入する経緯について以下のようなメッセージを残しました。
~~引用 始~~
Instagramのミッションは「大好きな人や大切なものと、あなたを近づける」ことです。
そのためには、利用者全員にとってInstagramが安心して利用できるプラットフォームでなければなりません。
いじめは多くの人、特に若い人たちが対面している問題です。
私たちはオンライン上のいじめ対策で業界をリードする存在になることを目標に様々な取り組みを続けており、その約束を実現するため、Instagramの利用体験を改めて考え直しています。
私たちは、Instagram上のいじめ行為を防ぐためにできることはもっとあるはずだと考えています。
被害を受けている人が自分自身で立ち上がれるようサポートするためにできることも、もっとあるでしょう。
今回、新しく発表する2つの機能はそれぞれ、いじめの加害者、そして被害者になることの防止を目的としており、どのようにして人がお互いを攻撃するのか、いじめに人はどう反応するのかという点に対する深い考察に基づいて開発されました。
同時にこれは、安全なプラットフォームを築くための長い道のりにおいては、小さなステップにすぎません。
~~引用 終わり~~
出典:https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/07/antibullyingmoment/
アダム・モッセーリ氏は、インスタグラムが安心して利用できるプラットフォームにするため、そして特に若い人たちが直面しているいじめの対策をオンライン上から業界をリードするために、今回のいじめ防止機能を導入するとコメントしました。
このことからインスタグラムは、オンライン上のいじめ問題に関して、非常に敏感で対策を練っていることがわかります。
インスタグラムのミッションである「大好きな人や大切なものと、あなたを近づける」を達成するには、いじめの減少が欠かせないため、今後もいじめ問題を解決に挑戦していくことが予想されるでしょう。
また、業界をリードすると語っているので、ほかのSNSに関してもインスタグラムと同じようにいじめ防止機能が導入されていくのかもしれません。
インスタグラムによるいじめとは?
インスタグラムによるいじめには、どのような事例があるのでしょうか。この章では、なりすましと情報拡散によるいじめの事例を取り上げていきます。
なりすましによるいじめ
なりすましとは、他者のアカウントをそっくりにコピーしたり、アカウント名に他者の実名を使ったりしてアカウントを運用することです。なりすまされた本人が知らないところで行われるケースが多いため、被害が深刻化しやすい特徴があります。
たとえば、なりすまし被害を受けた女子高生。
その女子高生の知らないところで、インスタグラムのなりすましアカウントが作られていました。
なりすましアカウントでは、男の裸の写真を投稿したり、卑猥なコメントを送ったりしていたようです。
女子高生本人のアカウントで投稿した画像もなりすましアカウントで投稿されていたため、友人もなりすましアカウントとは気づかずに困惑していました。
現在は、なりすましアカウントを友人達にブロックしてもらったことにより、なりすましアカウントは削除されています。
しかし、該当アカウントに顔写真が登録されていなかったことや名前の一部が伏せ字だったことから、運営会社に通報しても対策をとってもらえなかったようです。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/240011
情報拡散によるいじめ
SNSは性質上、情報を拡散する能力が非常に高いです。そのため、情報拡散能力が低いといわれているインスタグラムに投稿しても、短時間で世界中に拡散される恐れがあります。
たとえば、2018年1月に起きた男子高生へのいじめ。
男子高生は女子高生に生理用品を顔に張られ、動画を撮影されました。
その動画は24時間で自然に削除されるインスタグラムのストーリーズに投稿されることに。
24時間で自然に削除されるので、女子高生も問題ないと思ったのかもしれません。
しかし、この動画を面白がったほかの男子高生が動画を保存してツイッターに投稿します。
そこでも炎上したのに加え、ツイッターでこの動画を見た人がユーチューブに転載したのです。
その結果、この男子高生の顔が広く拡散されてしまいました。
しかし、この動画を撮影した女子高生の氏名や画像が、まとめサイトにて公開されてしまい、女子高生を追い詰める結果となっています。
まとめ
インスタグラムは、新たないじめ防止機能を導入しようとしています。今回導入が発表されたいじめ防止機能によって、コメントを投稿する前に注意を促したり、特定のアカウントのコメントを非表示になったりします。
これにより、いじめ加害者によるインスタグラムでのいじめを軽減できるかもしれません。
しかし、複数のアカウントを簡単に作れるインスタグラムにおいて、今回のいじめ防止機能は万全な機能とは言い切れません。
「オンライン上のいじめ対策で業界をリードしていく」というメッセージを残しているので、今後も新たな機能により、より確実ないじめ防止機能が実装されることが期待されます。