インスタグラム「いいね」の数が非表示になる その目的と影響とは?
目下インスタグラムでは、投稿に対する「いいね」数を非表示にする検討をしている、というニュースをご存じでしょうか。
インスタグラムの運営元であるFacebookが、インスタグラムの「いいね」数を非表示にするテストをカナダで開始することを発表しました。その理由として、
・ユーザーが「いいね」の数やフォロワー数といった「数字」にとらわれている
・過剰に「数字」を意識することでユーザーが精神的に不健全な状態になることへ懸念している
・写真や画像、動画のクオリティをもっと意識するSNSであってほしいという意図を含んでいる
といった事項を挙げていました。
そこでこの記事では、インスタグラムが「いいね」数を非表示にする目的や、「いいね」数が非表示になることで予想される影響や懸念事項について考察してまいります。
インスタグラムの運用をされている方はぜひご一読ください。
インスタグラムのUIデザインの変更は、これまでにも度々行われてきましたが、今回テスト中のUIデザインでは、公けには「いいね」の数がわからないようになり、アカウントを運営する本人のみが、誰が「いいね」をしたのかわかる機能になるとのことです。
インスタグラムのユーザーの多くは自分の投稿に対する「いいね」数を意識しています。
中には過剰ともいえるほど「いいね」数にこだわり、自分の期待する数値に届かなかった場合に、投稿を削除するユーザーもいるほどです。
また「いいね」数が集まらないであろう、有益ではない内容の投稿を「Finstagram(フィンスタグラム)」と呼ばれる別アカウントに投稿するユーザーも多く存在します。
ちなみにこれは、Fake Instagramの略で、Fakeとは「にせの」という意味になります。
要するにメインのアカウントとは別に、にせのアカウントを作り投稿がはばかられるような内容の際に使用するアカウントという意味です。
こういった行動は10~20代を中心に見られており、インスタグラムで「いいね」数やフォロワー数を気にするユーザーが増えたことが原因であるといわれています。
インスタグラムの利用が他ユーザーに対し必要以上に劣等感や孤独感を感じることにつながるという点を問題視し、今回の「いいね」数非表示を検討するきっかけになったようです。
インスタグラムは以下のように述べています。
『我々はユーザーが単に投稿の「いいね」数に注目するのではなく、フォローしている相手のコンテンツそのものに注意を払うように期待している。』
引用元:https://jp.techcrunch.com/2019/04/20/2019-04-18-instagram-no-like-counter/
このような見解を表明する背景には、加熱する「いいね」の数を争うユーザーの不健全な争いを収束させたいという思惑があるのです。
実際に、イギリス王立公衆衛生協会(RSPH)が行なった14〜24歳の約1,500人を対象とした2017年5月19日付のレポートにおいて、インスタグラムは睡眠時間や睡眠の質に深刻な影響を与えており、さらにはいじめや不安、鬱、孤独感といったネガティブな影響をもたらしているというデータが発表されました。
参照:https://www.rsph.org.uk/about-us/news/instagram-ranked-worst-for-young-people-s-mental-health.html
このような事態に対して、非表示にするという対応を検討しているインスタグラム。
実際にどのような効果が期待できるのでしょうか。具体的に考察してみましょう。
「インスタグラマー」「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーが現れたことにより、企業がその拡散力と影響力に目をつけ、インスタグラムの投稿が大きなビジネスになっている側面もあります。
そのため多くの人に好感を持たれる投稿が意識され、投稿されるコンテンツの質が下がっていることが懸念されていることのひとつ。
「いいね」数の表示がなくなる機能が実装されれば、「いいね」獲得にとらわれず、ユーザー自身が本当に投稿したいコンテンツをシェアできるようになると期待できます。
数を獲得することに執着するあまり、友人との関係やユーザーのメンタルに影響があっては、人と人とのコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援するインターネットサービスであるSNSの役割が破綻してしまいます。
本来インスタグラムは自分の撮った写真や描いたイラストなどを投稿して、フォロワーと共有、共感するサービスです。
当然ですが、他のユーザーと数や投稿内容を競い合うためのツールではありません。
これをきっかけに友人・知人とのつながりを改めて考えなおす機会になるのではないでしょうか。
インフルエンサーとして活動するためには、フォロワー数や投稿への反応・「いいね」数の多さが求められます。
現段階では「いいね」数の非表示は検討されていますものの、フォロワー数に関しては特に変更の話はありません。
しかし、「いいね」数が表示されなくなることでインフルエンサーに何らかのデメリットが発生する可能性が考えられます。
インスタグラムを中心に活躍しているインフルエンサーは、インスタグラムの今後の動向に注視しておくべきでしょう。
今回の機能の変更により、一般ユーザーは他のユーザーと比較されにくくなることでインスタグラムが使いやすくなるかもしれません。
しかし一方でインスタグラムの投稿を収入源としているインフルエンサーにとっては致命的なUIチェンジになることも考えられます。
インスタグラムを含むSNSの運営に不安や疑問をお持ちの方は、お気軽にネクストステージまでご相談ください。
インスタグラムの運営元であるFacebookが、インスタグラムの「いいね」数を非表示にするテストをカナダで開始することを発表しました。その理由として、
・ユーザーが「いいね」の数やフォロワー数といった「数字」にとらわれている
・過剰に「数字」を意識することでユーザーが精神的に不健全な状態になることへ懸念している
・写真や画像、動画のクオリティをもっと意識するSNSであってほしいという意図を含んでいる
といった事項を挙げていました。
そこでこの記事では、インスタグラムが「いいね」数を非表示にする目的や、「いいね」数が非表示になることで予想される影響や懸念事項について考察してまいります。
インスタグラムの運用をされている方はぜひご一読ください。
インスタグラムが「いいね」数を非表示にするテストを行っている
インスタグラムの運営元であるFacebookが、インスタグラム上の「いいね」数を非表示にするテストをカナダで行うことを発表しました。インスタグラムのUIデザインの変更は、これまでにも度々行われてきましたが、今回テスト中のUIデザインでは、公けには「いいね」の数がわからないようになり、アカウントを運営する本人のみが、誰が「いいね」をしたのかわかる機能になるとのことです。
「いいね」の数を非表示にする目的は?
インスタグラムはなぜ「いいね」数を非表示にするテストを行っているのでしょうか。インスタグラムのユーザーの多くは自分の投稿に対する「いいね」数を意識しています。
中には過剰ともいえるほど「いいね」数にこだわり、自分の期待する数値に届かなかった場合に、投稿を削除するユーザーもいるほどです。
また「いいね」数が集まらないであろう、有益ではない内容の投稿を「Finstagram(フィンスタグラム)」と呼ばれる別アカウントに投稿するユーザーも多く存在します。
ちなみにこれは、Fake Instagramの略で、Fakeとは「にせの」という意味になります。
要するにメインのアカウントとは別に、にせのアカウントを作り投稿がはばかられるような内容の際に使用するアカウントという意味です。
こういった行動は10~20代を中心に見られており、インスタグラムで「いいね」数やフォロワー数を気にするユーザーが増えたことが原因であるといわれています。
インスタグラムの利用が他ユーザーに対し必要以上に劣等感や孤独感を感じることにつながるという点を問題視し、今回の「いいね」数非表示を検討するきっかけになったようです。
「いいね」数が非表示になることで予想される影響
実際にインスタグラムの「いいね」数が非表示になることでどのような影響があるのでしょうか。インスタグラムは以下のように述べています。
『我々はユーザーが単に投稿の「いいね」数に注目するのではなく、フォローしている相手のコンテンツそのものに注意を払うように期待している。』
引用元:https://jp.techcrunch.com/2019/04/20/2019-04-18-instagram-no-like-counter/
このような見解を表明する背景には、加熱する「いいね」の数を争うユーザーの不健全な争いを収束させたいという思惑があるのです。
実際に、イギリス王立公衆衛生協会(RSPH)が行なった14〜24歳の約1,500人を対象とした2017年5月19日付のレポートにおいて、インスタグラムは睡眠時間や睡眠の質に深刻な影響を与えており、さらにはいじめや不安、鬱、孤独感といったネガティブな影響をもたらしているというデータが発表されました。
参照:https://www.rsph.org.uk/about-us/news/instagram-ranked-worst-for-young-people-s-mental-health.html
このような事態に対して、非表示にするという対応を検討しているインスタグラム。
実際にどのような効果が期待できるのでしょうか。具体的に考察してみましょう。
投稿するコンテンツの質が向上する
現在、インスタグラムのユーザーはいかに多くの「いいね」を集められるかという点を強く意識して投稿している傾向にあります。「インスタグラマー」「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーが現れたことにより、企業がその拡散力と影響力に目をつけ、インスタグラムの投稿が大きなビジネスになっている側面もあります。
そのため多くの人に好感を持たれる投稿が意識され、投稿されるコンテンツの質が下がっていることが懸念されていることのひとつ。
「いいね」数の表示がなくなる機能が実装されれば、「いいね」獲得にとらわれず、ユーザー自身が本当に投稿したいコンテンツをシェアできるようになると期待できます。
友人とのつながりを意識
「いいね」数が非表示になることで、ユーザー同士の過剰ともいえる「いいね」数・フォロワー数の競い合いがなくなる効果も見込まれています。数を獲得することに執着するあまり、友人との関係やユーザーのメンタルに影響があっては、人と人とのコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援するインターネットサービスであるSNSの役割が破綻してしまいます。
本来インスタグラムは自分の撮った写真や描いたイラストなどを投稿して、フォロワーと共有、共感するサービスです。
当然ですが、他のユーザーと数や投稿内容を競い合うためのツールではありません。
これをきっかけに友人・知人とのつながりを改めて考えなおす機会になるのではないでしょうか。
インスタグラムの「いいね」数が見えなくなることによる懸念
インスタグラム投稿の「いいね」数が非表示になった場合、インフルエンサー・インスタグラマーと呼ばれている人たちに影響はないのでしょうか。ここでは懸念事項をまとめています。インフルエンサーの仕事はどうなる?
インスタグラマーとはインスタグラムに記事を投稿することで報酬を得ている人たちのことです。インフルエンサーとして活動するためには、フォロワー数や投稿への反応・「いいね」数の多さが求められます。
現段階では「いいね」数の非表示は検討されていますものの、フォロワー数に関しては特に変更の話はありません。
しかし、「いいね」数が表示されなくなることでインフルエンサーに何らかのデメリットが発生する可能性が考えられます。
インスタグラムを中心に活躍しているインフルエンサーは、インスタグラムの今後の動向に注視しておくべきでしょう。
まとめ
「いいね」数やフォロワー数を意識するあまり自由な投稿ができなくなることをインスタグラム側が問題視しており、それを受けてインスタグラム側にも動きがあることをお伝えいたしました。今回の機能の変更により、一般ユーザーは他のユーザーと比較されにくくなることでインスタグラムが使いやすくなるかもしれません。
しかし一方でインスタグラムの投稿を収入源としているインフルエンサーにとっては致命的なUIチェンジになることも考えられます。
インスタグラムを含むSNSの運営に不安や疑問をお持ちの方は、お気軽にネクストステージまでご相談ください。